復元イエス・キリスト教会は英文名で、Community of Christ といい、
本部をアメリカのミズーリ州インディペンデンス市に置く世界教会の日本支部教会です。
プロテスタントの流れをくんでいますが、教派としては何処にも属さない単立教会です。
復元イエス・キリスト教会の日本支部は1960年以来、この地“成城”での伝道を続けてきましたが。
1970年9月6日に教会付属として幼児教育施設「成城ナーサリィ・スクール」を設立しました。
人々の意識がついていけないほどの目まぐるしい速さで社会が変転していく中で、
ともすると私たちは目先のことにとらわれがちです。
教育についても同様です。
しかしよく気を付けてみますと子どもたちは両親や先生たちから教育を受ける前に
すでにひとりひとり個性を持って生まれて来ている様に思われます。
これは神様からの賜物といえないでしょうか。
復元イエス・キリスト教会と成城ナーサリィ・スクールは
このようなかけがえのないユニークな賜物をできるだけ伸ばせるよう、
また子どもたちも自らの内にあるものに目覚めそれを育んでいけるようにお手伝いしたいと願っています。
この世界に1人しかいないかけがえのない自分を大切にするということは
取りも直さず自分の周りにいる人たちをも大切にしなければ成り立たないことです。
このような日常生活の中から子どもたちが神様やイエス・キリストの「教え」を身近に学び、
体験し将来たくましく、しかも清く、正しく生きる心の礎を築いていくことができればと願っています。
成城ナーサリィ・スクールは、1970年9月、アメリカ合衆国ミズーリ州インディペンデンス市に本部のある
復元イエス・キリスト教会の付属幼稚園として成城の住宅街の中で生まれました。
初めは園児数名の小さな幼児施設でしたが、
トットちゃんでお馴染みの小林宗作先生の愛弟子である故斎藤満里子先生が現在の教育の基礎を築きました。
幼児教育にもっとも大切な温かい愛情としつけと情操教育の理念のもと、
地域とのつながりや地域の教育文化に貢献することを目指し、
教会の教育プロジェクトとして活動を続け、現在にいたります。
1970年 9月 | 復元イエス・キリスト教会付属として発足 |
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1978年10月 | 新園舎落成 |
1992年1月より | 卒園生による体育遊び指導開始 |
1999年9月より | 課外英語クラス発足 |
2000年4月 | 創立30周年記念として記念誌発行 |
2000年4月より | 2歳児クラス つくし組発足 |
2011年9月より | 2歳児親子クラス PONY発足 |
2020年9月より | 50周年記念として特別演奏会を開催 |
2022年4月より | 2歳児クラス あおむし発足 |
一人ひとりの顔が違うように心も体も個性があり人それぞれです。
家庭では自分の価値観や世界観がすべて当たり前だと思っていたのに、幼稚園に入園して集団生活を始めると、
自分との違いに戸惑ったり、驚いたりしながら少しずつお互いを認め合うことができるようになるのではないでしょうか。
子ども達にとって幼稚園生活は長い人生の中で初めてお互いの違いを認めながら共存する小さな社会です。
成城ナーサリィ・スクールでは個性を大切にし、人と繋がりながら3年間を過ごして、
その先の未来でひとり一人が輝き、希望を持ちながら夢を追いかけて、その夢を実現させるための心や力をつけて、
「初めの一歩」を踏み出す場であって欲しいと願っています。
そして、だれもがだれかのかけがえのない存在であることを常に心に留めて大切にしたいと思います。
園長 平松容子
成城ナーサリィ・スクールの教育は、年齢別クラス分けによるものと、
オープンクラスのフリータイムとの、二本立てになっています。
この教育の中で登園の特色であるオープンクラスは以下のようなものです。
週2回、午前中の1時間をフリータイムと名付け、まず全園児がホールに集まります。
スタッフは自分が担当する部屋の活動内容を事前に考えておきます。
例えば、大型積み木をホール全体に並べて島を作ったり、橋を作ったり、
体を動かす活動をする部屋、空き箱・ラップ芯・布などを使って工作をする部屋、
季節のどんぐりや松ぼっくりを使って工作をする部屋、大きなキャンパス地に共同作業で絵を描く部屋、ごっこ遊びをする部屋などとなります。
この内容は、子どもの成長や要求に合わせて、変わっていきます。
それぞれの担当のスタッフがこの内容を説明すると、子どもたちはよく考えて、自分が興味を持った部屋に分かれていき、
3歳から6歳まで交ざって活動が始まります。
この活動を通して子どもたちには縦の関係が生まれ、また、自分で考え、自分で行動するという習慣がついていきます。
園児たちは一人ひとりフリータイムカードを持ち、フリータイム終了時には、
参加した内容によって色別のシールを貼ってもとの自分たちのクラスに帰っていきます。
こうすることにより、一目で活動が偏っていないか、今どんなことに夢中になっているかがわかります。
この時間は子どもの自主性によって動いていく時間ですから、子どもの好奇心や要求を、
出来る限り満たす状況を作るのがスタッフの役目です。これは少人数であるからこそできることです。
このまとめとして、年2回のお店ごっこがあります。どんなお店をつくりたいか、
何をどのような材料で作るか、子ども自身の発想にまかせます。
この話し合いで、子どもたちは自分の意見を発表すること、人の意見を聞くこと、皆の意見をまとめ、それを実行することを学びます。
お店開店の日は朝から興奮状態です。
ほんとうに動き出しそうなロボット、きれいなアクセサリー、協力して作った食べ物・・・何時間もかけて作り上げた傑作が開店当日には並びます。
子どもたちが、集団の中で自分の存在を実感し、自分も友だちもかけがえのないひとりなのだと感じ取っていきます。
また、私たちは、手作りの教育を目指し、誕生カード、冠、ペープサートなども、スタッフがアイデアを持ち寄り、
毎年アレンジを変えて製作しています。子どもたちに、暖かな思いを伝えていきたいと考えています。
年8回ほど行われる誕生会のために、お話を選び、絵を描き、人形を作り、音楽を選び、人形劇を上演します。
この時間も園児たちは心から楽しみに待っています。
さらに卒園生との交流も活発です。
卒園した小学生たちは、学校が休みになると遊びに来て、園児たちと一緒に楽しく過ごしていきます。
大学生になると、運動会、キャンプ、夏祭り等のお手伝いにきてくれ、あこがれの存在となって活躍してくれます。
また課外クラス及び2歳児クラスの2つの教育プロジェクトを併設、
創立当初からの伝統を大切にし、
創造性あふれる日々をお友だちと一緒に過ごしていけるように心がけています。
礼拝堂
ホール
教室
園庭
3歳児クラス
4歳児クラス
5歳児クラス
職員構成 | 園長 担任教諭 補助教諭 事務 牧師 英語講師 体育講師 音楽講師 絵画講師 |
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教育日 | 月曜日から金曜日 (土・日・祭日はお休み。夏・冬・春休みは別に定めます。) |
教育時間 | 月・火・木・金 9:30~13:45(お弁当) 水 9:30~11:30 ※課外クラス受講の場合はその終了時間が降園時間となります。 |
登園時間 | 9:15~9:30 |
送迎 | 各家庭ごとに行います。(徒歩通園、駐輪場あり) ※お車をご利用になる場合は近くのコインパーキングをご利用ください。 |
その他 | 1. 園の指定日に制服を着用します。 2. 在園児のための課外クラスがあります。 3. 基本的に月1回未就園児のための園庭開放を行っています。 |